教材|ピアノアドベンチャー
私が子供の頃は、バイエル→ブルグミュラー→ソナチネ・・・と、いわゆる王道コースを歩みました。
今はいろいろ見直され、バイエルに代わるテキストはたくさん出ており、ピアノ教育も随分変わりました。
このピアノアドベンチャーは、日本ではまだ馴染みがありませんが、世界中で一番使われているアメリカの教本で、アメリカのフェイバー夫妻が自信のない養女のために書かれたテキストです。
「なんとか楽しくピアノを弾いてもらおう」と愛情あふれ、アイディア満載です。
ピアノアドベンチャーの特徴
豪華オーケストラCD伴奏
色んな音色の楽器が、子供達を想像の世界に連れて行ってくれます。
特に「ごっこ遊び」時期の小さなお子さんにとっては、想像力を磨くチャンス。
導入期のテキスト「マイ ファースト ピアノ アドベンチャー」には、英語の歌も収録されており、覚えて歌う生徒さんもいます。
らせん学習(スパイラルラーニング)
らせん学習は、アメリカの教育システムで、日本の教育指導要領でも取り入れられており、一度学習したことを他の手法で学習し、繰り返しによって身につけていきます。
よくあるピアノ学習はT字型と言われ、初歩のうちは譜読み・演奏など内容が少なく、上級の段階で聴音・理論などを勉強します。
このように、曲を合格させることに重点をおいたレッスンでは、学ぶことが少ないので、つまずきの原因になりやすいと考えられています。
ピアノアドベンチャーでは、らせん学習により、初歩の段階から一つの概念をあらゆる方面から学習ができるので、応用力が身につきますし、普段のお勉強にも役立つことが期待されます。
様々なジャンルの音楽
ピアノアドベンチャーでは、導入期からクラシックはもちろん、ポップス・ロック・ジャズ・フォーク・ブルースなどを取り入れます。
私はクラシック専門でしたが、音楽はクラシックだけではありません。
まだ個性や好みが定まっていない吸収力のよい時期に、また塾や他の習い事で忙しくなる前に、クラシックだけというのは非常にもったいないと思います。
クラシックにはないメロディー・リズム・躍動感を、ぜひ感じて欲しいと思います。
音符の読み方からではなく、音の鳴らし方から指導
よく「ピアノの練習は、音符を読むこと」と思われますが、それでは練習が大変になってしまいます。
まだ理解力に乏しい時期に音符を覚えるよりも、子供の発達段階に沿って、
- 身体の使い方やテクニック
- 音を聴く
- リズムを感じる
などの、演奏力に直結する身体感覚や聴く力を養います。
プレリーディング
楽譜には、音の高さ・長さ・鍵盤の場所・使う指など、様々な情報が書かれていますし、連続して出てきます。
いきなりそれを、初心者や小さなお子さんが行うのはとても難しいことです。
そこでまずは、長さと使う指だけを書いた「プレリーディング」を使い、ピアノに慣れます。
英語の歌付き
音楽のリズムに合った英語の歌詞が付属CDに収録されており、CDを聴くだけでも、音楽のリズムや英語のリズムを感じることができます。
私は、英語は教えていませんが、何度も耳に入ってくる英語の歌詞を覚える生徒さんもいます。
バランスのとれた総合学習
ピアノ演奏には、目・脳・耳・指の機能のバランスが必要です。
それが、「脳に良い」「ボケ防止に良い」とも言われています。
アイディア満載
教えにくい腕使いや脱力などのテクニックをはじめ、細部にわたりアイディアに溢れ、遊びを通して様々なことを学びます。